東京奇譚集 |
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| 村上春樹(新潮文庫)
村上さんの小説は一風変わったものが多いのですが、これも、 そのひとつです。
まったくの偶然の出来事に、不思議な運命を感じるピアニスト。 不慮の事故でサーファーの息子を亡くして以来、毎年その地を 訪れるようになった母親の人生。 突然、夫に失踪され、原因が全くわからず興信所に依頼を求める妻。 などなど、不思議な話ばかりでてくる五つの短編集です。
私が気に入ったのは最後の話の「品川猿」。 段々と自分の名前が思い出せなくなる人のお話なんですが、 他のことは忘れることがないのに、自分の名前だけが思い出せなくなり、 しかもその原因が突拍子もないことだったりするところ、 その出来事によって、自分のかくれていた感情が暴き出されるところなど、 かなりハマリました。
それにしても、どうして村上さんは次から次へと、こんな変わったばかり話を 思いつくのでしょう。
その頭の中、見てみたいものです。
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1月12日(土)11:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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